真冬から春先まで長く楽しめるフルーツ狩りといったら、いちご狩り!
寒い時期でも暖かいハウスのなかで甘いいちごを食べ放題できるアクティビティは、子どもから大人まで幅広く人気があります。
宮城県は全国でもいちごの生産量が多い県で、いちご栽培には理想的な土地。
仙台市の南にある亘理町や山元町が産地として有名ですが、名取市にもいちご狩りができるいちご農園があるのはご存じですか?
この記事では、宮城県名取市にあるいちご農園『ラ・フレーズ』を紹介。
どの品種のいちごが食べられるのか、どんなふうにいちご狩りができるのか、体験談をレビューします!
宮城県名取市いちご農園『ラ・フレーズ』とは

宮城県名取市に位置するいちご農園『ラ・フレーズ』は、2019年にオープンした比較的新しい施設です。
名前の「ラ・フレーズ(La Fraise)」はフランス語で「いちご」を意味し、上質ないちごを提供することを目指しています。
いちご農園『ラ・フレーズ』は開園以来、多くの観光客や地域住民に愛され、名取市のいちご観光スポットのひとつとして定着しています。
いちご農園『ラ・フレーズ』の特徴
いちご農園『ラ・フレーズ』の大きな特徴は、高設栽培を採用している点です。
この方法により、立ったままの姿勢でいちごの収穫ができるため、腰をかがめる負担が少なく、年齢や体力に関係なく誰でも快適にいちご狩りを楽しめます。
また、バリアフリー対応の設計も施されており、車椅子やベビーカーを利用する方にも優しい環境が整っています。
さらに、いちごの食べ比べができるさまざまな人気品種が栽培されている点も、この農園ならではの魅力です。
宮城県名取市いちご農園『ラ・フレーズ』に行ってみた
現地まで特に迷うこともなく到着。
遮るものが一切ない広い土地に大きなビニールハウスがいくつも連なっているのが遠目からでも分かるので、迷うほうが難しいかもしれませんね。
朝一番の到着にもかかわらず、いちご農園『ラ・フレーズ』の駐車場にはすでに車が何台も並んでいます。

ハウスの前のノボリには「伊達いちご」の文字。
特にいちご農園『ラ・フレーズ』の文字は見つけられず、一瞬だけ迷いましたが、どう考えてもここしかそれらしき施設は見当たらないので、間違いないでしょう。

施設の入り口にも「伊達いちご」の看板です。

いちご狩り・直売所の入り口がこちら。
中はしっかり暖房されているので、手動で扉を開けて入るシステムです。

ここまで来て、いちご狩りができるいちご農園『ラ・フレーズ』だということが確信に変わり、堂々と入ることができました。
いちご農園『ラ・フレーズ』の受付&直売所

いちご農園『ラ・フレーズ』の受付スペースには、収穫されたばかりの新鮮ないちごも並べられており、いちご狩りをしない人でも直売所で購入して自宅で楽しむことができます。

いちご狩りの受付を待つ間にも直売所には次々とお客さんがやってきて、並べられたパックいちごを手に取っていきました。

品種ごとに棚があり、なかには訳ありいちごのスペースも。
こちらはこの時点で完売?状態になっていたので写真は撮影できませんでした。

直売所にはいちごのほかに仙台金時や紅はるかなどのさつまいもも販売されていました。

いちご農園『ラ・フレーズ』には、いちご農園だけでなくぶどう農園やさつまいもの農園もあるとのこと。
ほっこり系品種の仙台金時が手に入るのはかなり貴重ではないでしょうか。
スーパーではねっとり系品種が主流ですからね。
いちご農園『ラ・フレーズ』のいちご狩り開催期間とスケジュール
さて、ここでいちご農園『ラ・フレーズ』でいちご狩りができるシーズンはいつからいつまでなのかお伝えします。
いちご農園『ラ・フレーズ』では、1月から6月までいちご狩りが楽しめます。
開催期間が長期間にわたるため、さまざまなタイミングで旬のいちごを堪能できることが魅力です。

季節ごとに異なる甘味や酸味をもついちごを味わえるため、何度訪れても新鮮な楽しみがあります。
品種によって一番美味しいと言われる時期に差があるので、その時その時で食べ比べの印象に違いが出てくるのも面白いですね。
なお、生育状況により臨時休業の場合もあるため、事前の確認がおすすめです。
いちご農園『ラ・フレーズ』のいちご狩りシステムと料金

いちご農園『ラ・フレーズ』のいちご狩りは、30分間の食べ放題が可能です。
営業時間は10時から15時までで、最終受付が14時になります。
入園料金は時期によって異なるので、訪問する時期の料金を確認してください。
| 小学3年生以上 | 3歳~小学2年生 | |
|---|---|---|
| 1/4(土)~4/6(日) | 2,400円 | 1,200円 |
| 4/7(月)~5/6(火) | 2,200円 | 1,100円 |
| 5/7(水)~6/9(日) | 2,000円 | 1,000円 |
3歳から小学2年生までの子ども料金も設定されており、家族での訪問にも配慮されています。
また、2歳以下は無料で体験できるため、小さな子ども連れにもおすすめです。
さらに福祉手帳をお持ちの方や70歳以上の方は半額となる優待制度もあります。
いちご農園『ラ・フレーズ』の設備
いちご農園『ラ・フレーズ』には、訪れる人々に快適ないちご狩り体験を提供するための設備が充実しています。
一番の魅力は、やはり高設栽培が採用されているということでしょう。
立ったまま楽にいちごを摘むことが可能なので、腰痛もちのわたしでも無理なく収穫できました。

また、上着をかけるためのコート掛けもうれしい心配りのひとつ。

いちご狩りは寒い時期から開催されるのが特徴ですが、ハウスの中は一定の温度に暖かく保たれているため、外が寒くても中ではコートいらずです。
コート掛けが用意されていることで、ハウスの中で脱いだコートをハンガーにかけておけるので邪魔にならず、とても快適に過ごすことができました。
また、ハウス内にはいくつか休憩スペースが設けられており、いちごを収穫する合間にゆっくりとくつろぐことができます。

テーブルセットが用意されていることで、立ち歩きが辛い人でも一緒に来た人のサポートにより座ったままいちごを楽しむことができますね。
休憩スペースの近くには大きなごみ箱も分かりやすく設置されており、施設全体が清潔に保たれていることも印象的でした。
ハウスの足元はシートで覆われているので土汚れを気にする必要もなく、フラットな状態なのでもし子どもが転んだとしても安心です。
このように、いちご農園『ラ・フレーズ』は子ども連れの家族から高齢者の方まで安全に利用できる環境が整えられています。
いちご農園『ラ・フレーズ』で栽培されているいちご6品種
いちご農園『ラ・フレーズ』では、いちごの品種の豊富さも大きな魅力です。
栽培されている品種は以下の6品種。
- かおり野
- やよいひめ
- よつぼし
- にこにこベリー
- もういっこ
- 紅ほっぺ
これらのいちごを食べ比べできる体験は、まさに贅沢なひととき!
一度にさまざまな味わいを満喫できるため、大きな満足感を得られること間違いなしです。
かおり野



「かおり野」は、爽やかな香りと上品な甘みが特徴のいちごです。
その名前の通り、ひと口食べるとフルーティーな香りが口いっぱいに広がります。
果肉はやや固めで、ジューシーな食感が楽しめるため、幅広い年齢層に人気があります。
いちご農園『ラ・フレーズ』では新鮮な「かおり野」をその場で味わえるので、香りと甘さの絶妙なバランスが体感できるでしょう。
やよいひめ



「やよいひめ」は、しっかりとした甘さのなかにほんのり酸味が加わり、バランスの取れた味わいが魅力の品種です。
濃い赤色と大粒の果実が見た目にも美しく、食べ応えがあります。
柔らかい果肉でジューシーさがあり、子どもから大人まで人気です。
いちご農園『ラ・フレーズ』で食べる摘みたての「やよいひめ」は格別です。
フレッシュな味わいをぜひ楽しんでみてください。
よつぼし



「よつぼし」は比較的新しい品種で、その名の通り星が4つも付けられるほどの高品質ないちごです。
果実はしっかりとした甘さがあり、酸味が控えめで優しい味わいが特徴。
果肉が締まっていて、歯ざわりも良いので一度に何粒も食べたくなる味です。
いちご農園『ラ・フレーズ』では丁寧に育てられた「よつぼし」を味わうことができます。
いちごの味の違いを楽しんでみましょう。
にこにこベリー


「にこにこベリー」は、名前の通り食べると笑顔がこぼれるような幸福感を与えてくれるいちごです。
しっかりとした甘さと程よい酸味が調和しており、大粒の果実が口の中でジューシーに広がります。
この品種は耐久性もあるため、収穫時にも形を崩さず完璧な状態で楽しめます。
いちご農園『ラ・フレーズ』では「にこにこベリー」の大粒でジューシーな味わいを堪能できます。
もういっこ


「もういっこ」は、その名前の通り「もうひとつ食べたくなる」と言われるほどの美味しさが特徴です。
甘さのなかに酸味が感じられ、フレーバーに奥行きがあります。
鮮やかな赤色が美しく、味だけでなく見た目も楽しめるいちごです。
いちご農園『ラ・フレーズ』の「もういっこ」は、丁寧に育てられていることで自然な甘みが引き出され、食べるたびに感動が広がりますよ。
紅ほっぺ



「紅ほっぺ」は、甘さと酸味のバランスが絶妙で、濃厚な味わいが楽しめる人気の品種です。
その果肉は外側だけでなく中まで真っ赤で、見た目にも美しいいちごです。
風味が豊かで食べた瞬間に口いっぱいに甘みが広がるため、満足感がとても高いと評価されています。
いちご農園『ラ・フレーズ』で育てられた「紅ほっぺ」は、一粒一粒が大切に育てられており、新鮮な状態で味わえるのがうれしいですね。
いちごの食べ比べの楽しみ方と品種ごとの魅力を引き出すコツ
いちご農園『ラ・フレーズ』では、甘さや酸味が異なる6つの品種を楽しむことができます。
いちご狩り初心者の方は、まず甘みが強い品種から食べ始めるのがおすすめです。
「紅ほっぺ」や「かおり野」といった優しい甘さが特徴の品種からスタートすると、他の品種の味わいとの違いもはっきりと感じられます。
その後、酸味や深いコクがある「にこにこベリー」や「もういっこ」を試すと、味の変化を存分に楽しむことができます。
同じハウス内で育ついちごが全く異なる味わいを持つことに、きっと驚くことでしょう。

美味しいいちごを見極めるには、色とツヤがポイントです。
いちご農園『ラ・フレーズ』のいちごはどれも摘みたてを食べられますが、特に「紅ほっぺ」のように赤みが強く、ツヤツヤと輝いているものは食べごろサインです。
ヘタの周りまで鮮やかに赤く色づいているものを選ぶと間違いありません。
少し熟れたように見えるものも酸味が控えめで甘さが強く、特におすすめです。
いちご狩り中はじっくり観察しながら、一番美味しいと思える状態のいちごを見つけてみてください。

ハウスの中には、受粉を行ってくれる大切な働き者のミツバチがいます。
自然に慣れていない人はミツバチがぶんぶん飛ぶ姿に驚いてしまうかもしれませんが、人間には危害を加えないので過剰に反応するのはやめましょう。
手で追い払うなど、ミツバチにとって攻撃と思われる行動をとってしまうと、かえって危険です。
ミツバチたちは花の蜜を集めるのに夢中で、人間などには目もくれないので安心してくださいね。

いちご農園『ラ・フレーズ』では受付時に練乳入りのカップがもらえます。
練乳がいらない人は、なしにすることも可能です。
ちなみに練乳はおかわり自由とのこと。

わたしは練乳不要だったので、いちごのヘタ入れに使っていました。
練乳は酸味のある品種に合わせると驚くほど味が引き立つそうです。
特に「やよいひめ」や「よつぼし」は、軽い酸味が特徴なので、練乳をつけると甘さと酸味のバランスが絶妙になるんだとか。
いちごそれぞれの品種ごとに、色や形、サイズに違いがあるのも面白いポイントです。
いちご農園『ラ・フレーズ』では紅ほっぺの大きくふっくらした姿や、「にこにこベリー」の鮮やかな赤い色がひときわ目を引きます。
収穫したいちごを撮影すると、それぞれの品種が持つ個性がひと目で分かり、あとから見返しても楽しさがよみがえるでしょう。
また、清潔で広々としたいちご農園を背景に撮影すると、写真映えも抜群です。
子どもの手のひらほどもある大きないちごを見つければ、絶好の撮影チャンスになること間違いありません。

出口は入り口とは違う場所に設けられています。

30分という時間制限のなかでどれくらいのいちごを楽しめるかは自分次第!
ぜひ6品種すべてを思う存分楽しんでみてくださいね。
ふれあい農園(準備中)
いちご農園『ラ・フレーズ』には、ヤギと触れ合うことができる(準備中)ふれあい農園があります。

解放感あふれる敷地内にヤギが3頭いました。

しっかりした角とひげをもつオスのヤギもいます。

ヤギたちはとても人懐こくて、柵の外からのぞいているとエサがもらえると思ったのか近づいてきました。


もちろん、勝手にそのへんの草などを与えるのはNGです。
エサやり体験ができるようになったら、子ども連れに人気のスポットになりそうですね!
宮城県名取市『いちご農園ラ・フレーズ』の営業時間やアクセス

『いちご農園ラ・フレーズ』の営業時間やアクセスなど、施設情報をまとめました。
『いちご農園ラ・フレーズ』を訪れる際に参考にしてみてください。
| 住所 | 〒981-1243 宮城県名取市高舘川上字八反3-5 |
| 電話番号 | 022-796-0813 |
| 営業時間 | 月火金土日10:00~15:00 |
| 定休日 | 水曜日、木曜日 |
| 駐車場 | あり |
| 公式サイトやSNSなど | ラ・フレーズ |
まとめ
いちご狩りは家族や友人と一緒に過ごす楽しいイベントとしても最適です。
いちご農園『ラ・フレーズ』には広々とした休憩スペースが用意されており、収穫した新鮮ないちごをその場で一緒に味わうことができます。
また、バリアフリー設計が整っており、車椅子を利用している方も安心して参加できる点が魅力です。
ベビーカーもそのまま入ることができるのがうれしいですね。
いちご農園『ラ・フレーズ』は子ども連れにもぴったりのスポットで、一緒にいちごを摘むなかで自然と会話が弾み、体験そのものが思い出になります。
子ども連れのほかにも、カップルのデートや友人同士のアクティビティなど、どんなグループにもおすすめできるスポットといえるでしょう。


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